Tips-02.詐欺的メールの真偽確認

Tips-02.詐欺的メールの真偽確認

最近とても多い詐欺メール。一見するとわかりにくい場合があります。そんなときその内容をChatGPTなどに判断させることもある程度は可能でしょう。完璧ではないと推測されますが相当高い確立で判断してくれます。多分知識の薄い方々の判断よりは精度が高いと思われます。


これら内容を分析するためにはメール本文をコピーして推測させることも可能ですが、メールヘッダーと呼ばれる詳細情報があったほうがより確実です。

このためメール本文をコピーするのではなく、メールソフトで受信したメールを eml  形式という形で保存してそれを元に判断させましょう。eml形式で保存させて判断焦る理由は、本文のみでは送信者に関わる情報がないため精度が落ちるからです。

以下は無料版 Outolook での確認手順です。

1.真偽のわからないメールを eml形式で保存する。

ここでは Windowsに無料で入っている outlook を使って保存する方法を解説していますが、各種メールソフトでも概ね eml形式での保存が可能ですのでリサーチしてみてください。

 Outlookの場合は右上のメニューから保存できます。

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2.ChatGPTにemlデータを読み込ませる

保存したデータを読み込ませ、ChatGPTで分析させます。

2-1.ChatGPTへの送信と分析

読み込んだeml形式データに対して以下の文面を打ち込みました。

「このメール内容が正しいか詐欺メールかを判断してください。」

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2-2診断結果

このメールは**詐欺メール(フィッシングメール)**である可能性が非常に高いです。以下にその根拠を示します。


🛑 詐欺の疑いが極めて高い理由

項目内容説明
📧 差出人アドレス **Amazon公式ではありません。**ドメインが amazon.co.jp ではないため非常に怪しい。
🌍 リンク先URL https://zsmqu.cn/yhnzsg 中国系と思われる .cn ドメインのURL。Amazonとは無関係
🔐 SPF/DKIM/DMARC 検証 失敗 (softfail, compauth=fail) 正規の送信元ではない証拠です。
🖼 ロゴやレイアウト 本物そっくり しかし、これはHTMLメールを使った「見た目の偽装」であり、内容の正当性を保証しません。
📅 文面と時刻 「異常な支払い検出」「24時間以内対応しないとキャンセル」などの焦らせる文面 典型的な詐欺の手口。冷静に対応を促すような内容がない。
💳 クレジットカード末尾表記あり ***456 のような情報表示 実在しない場合もあり、信用させるためのトリックです。

📌 安全な対応方法

  1. リンクを絶対にクリックしない

  2. Amazon公式サイトに直接ログインして注文履歴を確認

  3. 不審な注文がなければ放置・削除

  4. 心配な場合はAmazonカスタマーサービス(公式)へ連絡

  5. メールはスパムとして報告しておくと効果的です


🔗 参考リンク(公式)


もしこのリンクをクリックしてしまった場合、すぐにパスワード変更とクレジットカードの不正使用チェックをおすすめします。さらに詳しい対処法が必要でしたらお知らせください。

まとめ

このやり方は相当高い確立でメールの真偽を分析できると思いますが、だからといって絶対間違わないということではありません。不安がある場合は送信元への問い合わせを行ったほうがいいでしょう。