AIが働く世界に与える影響
AI(人工知能)が仕事の世界に与える影響は、「仕事がなくなる」という単純な話ではなく、「仕事の形が大きく変わる」ということです。いろいろな国際機関の調査でも、数字には違いがありますが、「仕事の中身が大きく入れ替わる」という点では一致しています。
● 仕事の形が変わる
AIは仕事そのものをなくすのではなく、「仕事の中の一部」を自動で行うようになります。
その結果、人はより人間らしい仕事――たとえば、考えることや企画すること、人と関わること――に力を注ぐようになります。
● 短期的な変化と長期的な見通し
今のところ、事務職などのいわゆる「ホワイトカラー」と呼ばれる仕事や、若い世代の仕事がAIに置き換わりつつあります。
しかし長い目で見ると、AIの導入によって新しい仕事も増えると予想されています。
世界経済フォーラムの見方では、2030年までに約7,800万人分の新しい仕事が生まれる可能性があるとされています。
● AIが使える人は評価が上がる
AIを上手に使える人には「AIスキルプレミアム」と呼ばれる傾向があり、給料が最大で56%ほど高くなることもあるそうです。つまり、AIを学ぶことが収入アップにもつながります。
● 生産性は上がるが、格差も広がるおそれ
AIを使うことで、先進国では生産効率が最大で15%も上がる可能性があります。
ただし、AIを使いこなせる人とそうでない人とのあいだで、収入や働き方の格差が広がるおそれもあります。
● 日本の現状
日本では、少子高齢化によって働く人が減っています。そのためAIは「人の仕事を奪うもの」ではなく、「少ない人手で仕事を続けるための助け」として大切な役割を持っています。
ただし、AIの導入スピードは他の先進国に比べてやや遅れています。
● 今後に向けた取り組み
これからの時代に必要なのは、
- 企業が社員に新しいスキルを学び直させる仕組み
- 政府による支援や柔軟なルールづくり
- 一人ひとりの「学び続ける姿勢」
この3つが連携することです。
政府も2025年には「AI推進法」を整え、技術の発展を妨げないようにする方針を示しています。






