トルコで行われているの「国際女性デー」の記念イベントにAIを利用した作品が展示された。

トルコで行われているの「国際女性デー」の記念イベントにAIを利用した作品が展示された。

今年はもう少しアート活動を加速させたい、そんなことを年の初めに思っていたのだが、現実はなかなか思うようには進んでいない。仕事や日常の流れの中で、制作の時間というのは案外するりと逃げていくものだ。それでもありがたいことに、少し面白い出来事があった。

トルコにあるクータヒャ・ドゥムルプナル大学(Kütahya Dumlupınar University、通称DPU)で行われている「国際女性デー」の記念イベントに、私の作品が展示されることになった。送られてきた会場写真を見ると、展示されているポスターの中で左から2番目、日本人女性をモチーフにした作品がそれだ。タイトルは「THE YAMATO NADESHIKO UNYIELDING SILK」。

この作品のコンセプトは、いわゆる「大和撫子」という言葉が持つ、日本女性特有の感性や美意識にある。強さというと、どうしても硬いイメージのものを想像しがちだが、日本文化の中には、もっと柔らかい形の強さがある。しなやかで、静かで、それでいて決して折れない。そうした感性が、もしかすると次の時代の世界をつくっていくヒントになるのではないか、そんなことをぼんやりと考えながら構成した作品だ。

制作方法としては、まずコンセプトをもとに生成AIを使っていくつかの素材を作り、それらをPhotoshopで加工・合成していくという流れになる。いわばAIと人間の共同制作のようなものだ。最近はこうした制作方法もだいぶ一般的になってきたが、個人的にはAIは単なる道具というより、新しい絵筆のような感覚に近い。使い方次第で、今までにない表現の入口を開いてくれる。

残念ながら今回はトルコの会場まで足を運ぶことはできないのだが、海外のイベントに招待されるというのは素直にありがたい話だと思う。アートというのは不思議なもので、作者がそこにいなくても、作品だけが遠くへ旅をしていく。そしてその先で、誰かの目に触れ、何かを感じてもらえたなら、それだけでも十分意味がある。

思うように制作が進んでいないとは言いつつも、こうして作品が世界のどこかに置かれるという出来事は、やはり少し背中を押してくれる。さて、今年はもう少し制作の速度も上げていきたいところだ。AIという新しい道具を手に入れた今、表現の可能性はまだまだ広がっていく気がしている。

 

注意:AIの進化は日進月歩のために、これら記事においては情報が古い場合もありますのでご注意ください。